ぶどうの品種

スペインブドウの品種について


テンプラニーリョ種
赤ブドウの一種で、繊細で非常に香りが良いため、スペイン産ブドウのスター的な存在です。
カタルーニャではウル・デ・ジェブレ、カスティーリャ・ラ・マンチャではセンシベル、カスティーリャ・レオンではティント・フィノやティント・デル・バイスを呼ばれています。ブルコス、リオハ、アラバ、クエンカ、シウダッド・リアルなどの地方では豊富に産出し、コステルス・デル・セグレ、リオハ、ソモンタノ、ウティエル・レケーナ、バルデペーニャスなどの原産地呼称ワインなどの主要原料となります。

 

ガルチャナ・ティンタ種
歩どまりのよい品種で、力強いワインができます。スペインではもっとも広く栽培されている赤ブドウでとくにリオハ、ナバーラ、その他スペイン北部で栽培されています。この品種を主要原料とする原産地呼称ワインには、アンプルダン・コスタ・ブラバ、カンポ・デ・ボルハ、カリニェーナ、コステルス・デル・セグレ、ラ・マンチャ、メントリダ、ペネデス、プリオラト、ソモンターノ、タラゴーナ、テラ・アルタ・、ウティエル・レケーナ、バルデオラス、マドリードなどがあります。

 

カリニェーナ種
赤ブドウに属し、生きがよくバランスのとれたワインとなります。ガルナッチャ種のブドウとブレンドするのが理想的です。カタルーニャ地方やリオハ地方に広く分布し、これらの地方ではマスエロ種と呼ばれています。コステルス・デル・セグレ、ペネデス、タラゴーナの原産地呼称ワインでは、この種のブドウが主要原料とされています。

 

グラシアーノ種
赤ブドウ。歩どまりはよくありませんが、非常に高級なワインが生産されます。このブドウから造られたワインは、若いものは非常に渋く粗けずりですが、樽やボトルでクリアンサ熟成すると素晴らしいワインに変身します。リオハやナバーラのグラン・レゼルバはこの品種を原料としています。採算性が低いため、あまり普及はしておらず、しばしば他品種と混合されます。原産地呼称ナバーラは、この品種を主原料にしています。

 

アイレン種
白ブドウ。スペインではもっとも収穫量の多い品種。大ぶりの密着果房で、この果汁から造られるワインは特徴的な香りをもち、アルコール度は12〜14%です。主な産地はラ・マンチャを中心としたスペイン中央部です。このブドウを主要原料とする原産地呼称ワインには、マドリード・ワインがあります。

 

パロミノ種
一般的な白ワインの原料として、広くスペイン国内で栽培されているスロブドウですが、その本領を発揮するのはアンダルシアのヘレスです。ヘレスの土壌はアルバリサといって石灰質を大量に含んでおり、シェリー酒を造るための大切な要素となっています。シェリー独特の製法によって、パロミノ種は最高級のフィノやアモンティリャードとなります。

 

バレリャーダ種
生産性が高く、高品質の白ブドウ。カヴァの主要原料の1つで、カタルーニャを中心として栽培されています。このブドウを主要原料とする原産地呼称ワインは、コステルス・デル・セグレ、ペネです、タラゴーナ、カヴァなどです。

 

ペドロ・ヒメネス種
白ブドウで糖分が多く、スペイン全土を通じてあまり多くは栽培されていません。主要産地はコルドバ(68%)、バダホス、マラガ、バレンシアなど。このブドウを主要原料としている原産地呼称ワインは、ヘレス、マラガ、モンティリャ、モリレス、バレンシアなどです。

 

ヴェルデホ種
非常にすぐれた品種で、スペイン産の白ブドウでは最良のものの1つです。このブドウから造られるワインは芳香が強く、なめらかで、こしが強く、糖分を多く含みます。カスティーリャ・レオン地方で主に栽培されています。原産地呼称ワイン、ルエダの主要原料。

 

マカベオ種
白ブドウで、ビウラとも呼ばれてます。この品種からカヴァが造られます。主要産地はバダホス、リオハ、タラゴーナ、サラゴサなどで、これを主要原料とする原産地呼称ワインには、コステルス・デル・セグレ、ナバーラ、ペネデス、リオハ、ソモンターノ、タラゴーナ、テラ・アルタなどがあります。

 

チャレッロ種
白ブドウ品種で、マカベオ種、パレリャーダ種と並んで、カヴァのための3大品種となっています。この品種によるワインは芳香が強く、カヴァ以外にも原産地呼称ワインではアレーリャ(この地方では、この品種はパンサと呼ばれます)、コステルス・デル・セグレ、ペネデス、タラゴーナなどの主原料となっています。

 

モスカテル種
白ブドウ(マスカット)で、潜在的な強い芳香をもち、当分も多く含み、非常に個性的なワインができます。生食にもされます。スペイン中で栽培されていますが、とくにバレンシアやマラガ地方には多く栽培され、バレンシアやマラガの原産地呼称ワインはこのブドウを主原料としています。

 

ボバル種
ボバルという固有品種は、色の濃い、タンニンのしっかりした、適度な酸の赤ワインを産み出します。また、素晴らしいロゼにも使用されます。ボバルには長熟を可能にさせる自然な酸がもたらす爽やかさと、バルサミコのタッチを伴ったいわゆるイチゴやチェリーのノートが際立ちます。この酸は、理想的な樽熟、瓶熟を経て、素晴らしい熟成ワインを産み出します。