イベリア半島北西部に位置するガリシア州の、ポルトガルに隣接する沿岸地域で、古くからスペイン最高の白ワイン産地として知られ、1988年にはスペイン原産地統制名称(D.O.)に指定されました。スペインで最も降雨量の多い地域ですが、土壌の水はけは良く、湿気をさけるためにスペインではめずらしい棚仕立てによるブドウ栽培が行われています。主要な品種であるアルバリーニョ種は、秀逸な白ワインを産むことで知られるこの地方特有の品種で、収穫量が少ないことも有り取引価格はスペインNo.1の高さです。約300年前にドイツ人の巡礼者によってライン河流域からサンティアゴ・デ・コンポステーラに持ち込まれたと言われます。ドイツのリースリング種と比較されることがありますが、DNAの分析が行われ、アルバリーニョのDNAはリースリングとも他の品種とも異なるとの結果が発表されましたあ。酸味に富みスッキリとしたこのワインは、世界でも最高級のワインに数えられ、漁業が盛んなこの地方の魚介料理に最適です。