フィロキセラ以前には35,000ヘクタールのブドウ畑がありましたが、今日では2,000ヘクタールしか残っていません。このうち島の中心にある300ヘクタールがビニサレムで、1991年にD.O.に認定されました。この魅力的なリゾート地では新鮮な野菜やアーモンド、イチジクやあんずなどとともに、ワインは豊富な農産物の1つとなっています。土壌は石灰岩で、粘土と石が少し混じり、気候条件もブドウ栽培にとって理想的です。島の北西部にあるトラモンタナ山系のおかげで湿った空気から守られ、気温は2月、7月、8月を除いて非常に過ごしやすいものです。また、この島は「ピアノの詩人」といわれる作曲家、ショパンがその晩年を恋人のジョルジュ・サンドとともに過ごしたことでも有名です。